・アンティーク・ロック・クリスタル について
古代アゲートと同様に、太古の昔から水晶を削り穴を開けたビーズが存在しています。
一番綺麗なものは、インダス文明最盛期の紀元前1800年頃にパキスタン、アフガニスタンエリアで作られたものです。
すべて遺跡などからの発掘品ですが、水晶のビーズが作られたときに、青緑色のガラスを表面に塗りつけたものもあります。
地中からの発掘品のため、ほとんどの青色のパティナ(ガラス痕)は剥がれてしまいますが、ほんの少し太古の面影の青色を残すものもあります。
一番古いガラスは、紀元前4000年頃のエジプト、メソポタミアで二酸化ケイ素(シリカ)の表面をとかしたものです。
砂と不純物が混ざっていることから青緑色になったと考えられています。
すでに、この時代にガラスの加工技術の交流がメソポタミア~インダスであったように思います。
この時代の水晶のビーズには、少し黄ばんだ色合いのものと、氷のような透明感のものとが混在していますが、どちらが古いというものではなく同じように発掘さてれいます。
最近では、中国製のレプリカが大量に市場に出回っています。
穴の質感など細部をよく見れば判別できますが、アマチュアコレクターの方は信頼の出来るルートで手に入れるようにした方がよいでしょう。
インダス文明の頃・・・日本は縄文時代です。
そしてその後の古墳時代の遺跡からは、これらと非常によく似たロッククリスタルのビーズが発掘されています。
もしかするとこの時代に、交易品として日本にも渡ってきたのかもしれませんね。
ほんとにロマンがある・・・と思いませんか?